第二話

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☆☆☆ 翌日。 あたしは羽葉高校の制服に身を包んでいた。 野田さんの事は気にかかるものの、学校なのだから仕方がない。 学生の本業は学校へ通ってわけのわからない授業を受けてそれを必死で頭の中に詰め込むことだ。 あたしは鞄を肩にかけて家を出た。 朝の日差しが眩しくて思わず目を細める。 朝晩はまだ少し寒いけれど、確実に夏は近づいてきている。 夏休みに入る前に早くまともなバイトを始めて、お小遣いを稼がなきゃ。 そう思いながら自転車をこいで学校へと向かった。
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