第二話

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「そうだね……まだ愛由は帰ってきてないけど、京馬があんな感じじゃ、愛由が帰ってきたときに心配するよね」 そう言ったのは茜だった。 秀悟の隣に立っている麻葉が頷く。 あたしも、同じように頷いて、秀悟の意見に賛成した。 学生たちのあたしたちができる事なんて限られているけれど、友達を元気にしたいという気持ちは本物だ。 「善は急げだ。今日の放課後、京馬をカラオケに誘ってみんなで盛り上がろうぜ!」 秀悟の提案にあたしたちは「おー!」と、拳を突き上げて賛成の意を表したのだった。
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