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☆☆☆
それから数時間後、チャイナ服に着替えたあたしと野田さんは大きなマンションの前に来ていた。
もちろんあのオンボロトラックで。
「すごいマンション……」
トラックの窓から身を乗り出してその建物を見ると、てっぺんが見えないくらい高い位置にある事がわかった。
前回の金崎さんのマンションとは比べ物にならないほどの高級感だ。
「これ、さすがに入れないんじゃないですか?」
あたしは運転席で何やら深刻そうな顔をしている野田さんにそう言った。
セキュリティも前回ほど甘くはなさそうだ。
「入れることは入れる」
「本当ですか?」
あたしは半信半疑で野田さんを見る。
すると野田さんはダッシュボードから透明の袋を取り出した。
中には何も入っていないように見えるけれど、サランラップが丁寧に折り畳まれて入っているのがわかった。
「これを使う」
「なんですか、これ」
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