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ふと気がつくと、奏さんと樹がお互いを見ていた。
「奏さん?」
「ああ…何でもない」
樹とペンちゃんが仕事に戻るとすぐに視線を戻してわたしをマジマジと見た。
榊さんも仁さんも。
「やっぱり猫耳にして正解でしたね。とても似合ってます」
「俺的にはナース服の方が好みなんだけどな」
「……仁、通う店を間違ってます」
榊さんのツッコミに奏さんがプッと吹き出してやっと笑い顔になった。
「りお、校内を案内してくれるか?」
「うん、いいよ。どこか見たいとこある?」
「俺はお化け屋敷!」
「仁、おまえは黙ってろ」
「いいよ。お化け屋敷行こ。他にもたくさんイベントやってるから楽しいよ」
ライブイベントをしてる中庭を通り抜け、お化け屋敷へ。
「キャアアッ」
びくっ
女の子の悲鳴が響いて思わずそばにいた奏さんのシャツの裾を握った。
「……もしかしておばけが怖いのか?」
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