フィーリングカップル5VS5

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涙が出そうになった時、奏さんに頭を優しくポンと撫でられた。 「大丈夫か?」 「…ん」 涙目の顔を上げると奏さんと目が合った。 「歩けるか?前に進むぞ」 暗闇の中、奏さんのシャツの裾を握りしめて歩くと、薄明かりが途中で見えて大きな鏡が壁に掛かってた。 鏡? 奏さんが映ってる。わたしの姿も…… その後ろに白い着物を着た幽霊が… ひっ! 振り返れない。 首に何か冷たいものがふれて背中に忍び込んできた。 「キャアアッ、…背中にっ!ゆ、幽霊…っ、入ってっ!!」 背中に冷たい幽霊の手が入ってる。 奏さんの胸にしがみついて取ってって叫んだ。 幽霊の手がわたしの背中をまさぐってる! 「りお?」 「お願いっ!せ、背中にっ!…奏さんっ」 動くと幽霊の手がさらに背中を撫でて、必死で奏さんにしがみついた。
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