フィーリングカップル5VS5

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奏さんの手がわたしの背中に触れる。 ドキン 心臓が壊れそう。 奏さんの心臓の音も聞こえてきて、どうしていいのかわからなくなる。 背中に回された腕に、奏さんに触れているその胸に意識が集中する。 ドキン 顔が熱い。動けない――― 「…よく見ろよ。おまえの言う幽霊の正体ってのはな。これだ」 奏さんがため息をついて背中から引っ張り出したもの。 それは、 「…こ、こんにゃく?」 滑りをつけた…白くて弾力のある四角いもの…こんにゃく――― 「おっと!」 足に力が入らなくなって膝が崩れ、奏さんが体を支えてくれた。 気が抜けて奏さんの腕にもたれると、心配げにわたしの顔を覗き込む奏さんと目が合った。 「…大丈夫か?」 頷く。 ホッとして奏さんのシャツを掴むと、奏さんはピクッと身動ぎした。 「あまり動くな…襲うぞ」
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