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カジュアルなシャツに薄いジャケット。
長身、軽い身のこなし。端正な顔立ち。
たしかに奏さんだった。
「やっと来やがったか。マジで参加しねえのかと思ったぜ」
「そんなわけありませんよ。他の男にキスさせるなんて絶対にありえませんから」
仁さんが奏さんを見て呆れたように小声で笑って、榊さんも満面の笑みを浮かべた。
樹は奏さんを見てはっきり苦笑いしてた。
「お待たせしました!それではゲームを始めましょう!」
マイクを握ったクマの着ぐるみが合図をすると、奏さんがわたしの目の前に座った。
奏さんが参加するなんて、どうしたんだろう?
くだらねえって言ってあんなに参加なんてしねえって言ってたのに。
奏さんはわたしの視線に気づくとソッポを向いた。
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