フィーリングカップル5VS5

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舞台の上で足が震えた。 どうやって前に出て歩いたかわからない。 「ヒューッ!!樹!!」 「キッス!キッス!」 樹が隣に並ぶと、観客からキッスコールが湧き上がった。 「……りお、俺さ本当は」 樹の持ち上げた指先がわたしの首筋に触れた。 ピクッ 熱い手に力がこもって体を引き寄せる。 樹の息が掛かるほど近くに――― どうしよう。キスしたこともないのに。 ゲームでするキスが初めてのキスなんて。
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