フィーリングカップル5VS5

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「りおさん、どうしたんですか?さっきからため息をついてばかりですね」 「うん……実はね、西高祭でやるゲームに出ることになっちゃって」 学校の帰りに護衛をしてくれる榊さんに、友達からお願いされたことを話した。 「でね、メイド服のままで来てねって言われてて」 確かに可愛い服でウケを狙えるけど、……5番目って完全に他の参加者たちの引き立て役なんだもの。 「みんなの引き立て役になるなんてそんなことありませんよ。りおさんは可愛いです」 「榊さん、お世辞上手すぎるよ」 「いえ、本当のことですよ」 嫌味なく言う榊さんをちょっぴり睨んだ。 「誰もそんなこと思いはしませんから」 そう、かな? 引き立て役だって思わない、かな? 「大丈夫です、少なくともわたしはそう思いません」 榊さんの言葉に気持ちが軽くなる。 話して良かった。
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