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わたしとカップルになったら?
「もしも、そのゲームでカップルになったらって話しだけどな。俺よりもいい男がそのゲームに出たなら別だけど」
自信ありげにニヤッっと笑う仁さんは目を瞑ってる奏さんを見た。
「……仁、おまえ、うるさい」
「奏も出るか?」
「誰がそんなガキの遊びに出るかよ、くだらねえ」
「寝たふりしやがって話を聞いてたんじゃねえか。だったら話は早いよな。奏も出ねえか?面白そうだし」
「ふん、やだね」
奏さんは不機嫌オーラが全身に滲んで目を閉じたまま。
「じゃあ、俺だけ参加ってことで」
「わかった、…じゃ参加申し込みしておくね」
仁さんが参加かあ。
「それならばわたしの参加もよろしくお願いします」
「え?榊さんも?」
「意外ですか?」
意外……
榊さんが高校生のゲームに参加するなんて思いもしなかった。
「他の男に盗られたら黙ってはいられないでしょうね」
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