フィーリングカップル5VS5

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「え?」 「いえ、こっちの話ですよ」 くすっ、 榊さんがちらりと奏さんを見た。奏さんは相変わらずムスッとしたまま。 「じゃあ、榊さんの分も申し込みしておくね」 「お願いします。あ、りおさん。当日の飛び入り参加もOKですか?」 「たぶん、…いいって言ってたと思うけど」 「それならいいです」 にっこり笑う榊さんが仁さんと顔を見合わせて、 「飛び入り参加もあるかもしれませんからね」 と、わたしに片目を瞑ってみせた。 「りおさんのメイド姿が楽しみです。ついでに猫耳もつけてお願いしますね。どうせならわたしの好みで」 「榊さんが……猫耳?」 「こう見えても榊は萌え系だからな」 榊さんと仁さんがゲームに参加かあ。 なんだかみんながきゃあきゃあ騒ぎそうな気がする。 ふたりとも格好いいから。 来週の西高祭。 フィーリングゲームいったいどうなるんだろう。 そう思いながら奏さんの顔を見たら、まだ不機嫌そうに頬杖をついていた―――
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