第1章

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うん、 ちょっと落ち着いてきたかな。 なるべく学校は休みたくなくて、 病院がある日も必ず出席してる。 この階段がなかったら嬉しいんだけどね。 いつの間にか担任が来ていて、 あっと言う間にHRが終わって今は英語の授業中。 やっぱり苦手だな、 教科書開いただけで目が閉じてく。 このままでは寝ちゃいそう。 目線を上げてクラス全体を見渡してみる。 朝の違和感はやっぱりまだあって、 ぼぉっと窓の方へ視線を向ける。 …あれ? 一番前の席の子、 このクラスにいたっけ…。 少し色素が薄いのかな、 太陽の光に透けて髪がキラキラしてる。 綺麗な髪だなぁ。 どんな顔してるんだろ。 ちょっと後ろ見ないかな。
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