日常

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え? 「会長って王子なの?」 「兄様知らなかったんですか?」 「国の王子くらい覚えとけよ」 まじか 「リン、そんなとこ悪いんだけど城行ってきて」 「なんで?」 「城でパーティがあるらしく、護衛してほしいって王子の」 なんてタイミング 俺はギルドには入ってないがこうしてたまに仕事の手伝いをする それこそ研究だったり、討伐だったり、家事だったりめんどくさいが嫌いではない 終わったあとは死んだように眠ってるって言われるがな 「わかった」 とりあえず準備しなければならない 自室に戻り着替える 黒のハイカットブーツとズボン、Vネックのシャツにレザーグローブ 全体黒の服の上にさらに黒のローブを着る そして普段つけている魔力封じの指輪を外す 普段全く感じない魔力 それが体内からぶわっと出てくる感覚が好きだ ふわっとして暖かい さらに顔が見えないよう魔法でフードを固定 黒髪が出ないよう後ろで縛る 自分の素性がバレると自分でレイカー一家は落ちこぼれではありませんって言ってるようなもんで それこそ命を狙われかねない 30分の仮眠をし、城へ向かう 本当は転移で中まで行けるのだが転移防止結界を破るのは可哀想だしな ちなみに城は顔パスではいれる 中に入れば当然パーティーのために人も多く、俺を見つけては媚びて来るやつもいるが無視 王子の部屋の前へ行きノックする 「失礼します」
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