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中に入るときらびやかな服を見に纏う会長がいた
まぁ相変わらずのイケメンですこと
今思ったが俺会長の裸しか見てない
だがやはり顔がいいからか服を着こなし、それはそれは素敵な王子様です
わー惚れそう
冗談は置いておいて
「初めまして。本日護衛をさせていただきます。クロネと申します」
クロネっていうのは黒いリンネってなんとも捻りのない父の考えた俺の仕事のときの名前だ
「あぁあの・・・よろしく頼む」
あのってなんだよ
「ええ、お任せ下さい。つきましてはパーティー中はあまり離れて行動しないようお願いします」
「わかった」
・・・
とりあえず部屋の隅の隅へ行き時間を待つ
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
コンコンと扉を叩く音が静寂を切り裂いた
「リオンさま、お時間です」
「今行く」
部屋を出て会場へ向かう王子の後ろに付いていく
ってか名前リオンって言うんだな
マントを翻しながら歩くその姿は王子と言うより王様だ
でもそれが合ってしまうのはやはり顔がいいからだろう
王子の部屋とパーティー会場はそう遠くなかったようでほんの数分でついた
バンっ
王子が中へ入ると、今まで賑やかだった会場静かになり王子を見る
その目は俺にも向けられ少し、いや、かなり不快だ
顔が隠れてて良かった
多分、思い切り顔に不快だって出るから
王子はそんなの気にせずずんずん進んでいく
そういえば・・・
「王子」
「なんだ?」
呼びかけにピタッと止まる王子は犬のようで面白い
「これはなんのパーティーですか?」
「は?」
なんか怒ってますけど、仕方ない
聞いてないですから
「俺の・・・」
「はい?」
「俺の誕生日パーティーだ」
え、
「そうでしたか。それは申しございません
改めまして、誕生日おめでとうございます」
軽くお辞儀し、敬礼の意を示す
「・・・ありがとう」
少し照れたような王子に可愛いなと思った
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