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「お疲れ様です」
「お前もな」
ははは・・・
パーティーが始まりすぐに王子の周りに大勢の人だかりができ、娘の紹介をしたり、プレゼントという名の顔売をやったりとまぁ散々なわけです
そしてなぜか俺まで巻き込まれ父について聞かれたりと探りが多かった
そんなのを数時間もやればもちろん疲れる訳で
パーティーが始まって二時間後には外の庭で二人で腰をかけ、休憩してるのだ
「ここの庭は自然のものなんですね・・・」
ここに来て初めに思ったことだった
学校の庭より何倍も広く、こんな庭はこの世界で初めて見た
ここにも池があり、月明かりを写しとても美しい
池の上に浮いている蓮のような花がその美しさをより神秘的している
月明かりが照れる夜の下ただ無言で二人その景色を見ていた
会長もこの景色が好きなのかぼーっと見てる
「綺麗ですね」
「・・・あぁ」
気まずさとかそういうのはなくて
ただ穏やかな空気が流れるこの空間がいいなと思った
あぁだめだ・・・眠い
普段こういう景色を見ると安心というかリラックスして急激な眠気に襲われるのだ
まぁ寝るのが好きなだけ
今日はあまり寝てなかったからな
でも王子の前で寝るのもな・・・
「・・・眠いのか?」
なんでバレたんだろうと思ったが首がカクカクいってたのかもと思い
1人納得する
「ええ、少し」
「・・・寝ていいぞ。ここに人は来ないし、時間になったら起こす」
まぁそう言ってくれるなら
「では遠慮なく」
草の上に寝転がるとあっという間に睡魔が襲ってきて
某猫型ロボットのお友達の丸メガネくん並みの速さで寝た
目を閉じる前一瞬
王子が笑った気がした
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