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水がすごい勢いで落ち、岩を削りながら落ちていく
滝だ
虹なんて久しぶりにみた
「メル」
「あら久しぶりじゃない」
体が水でできたようなこの女
妖精にも見えるが妖精ではないこの森の土地神だ
「ドラゴンが消えた。他にもいつもより魔物達が静かだ
どうなっている」
「あー実はーーーで」
「はっ?」
あまりにも予想外の展開に驚きを通り越し呆れた
「とりあえず行ってみる。ありがとな」
「ええ、またきてちょうだい。ここに来るのあなたしかいなくてつまらないわ」
「いろんなやつがきてこの森が無くなるよりはいいさ」
この森の土地神と言うことはメルがいなくなればこの土地は無になる、今ある森も空気も生き物も全て
次の土地神ができるまでここは無になってしまうのだ
それだけは避けたいため
父がSランク以上という制限をつけたのだ
「じゃまた今度来るよ」
「待ってるねー」
水に戻っていくメル
もともと神に形はない
だから一時的に何かを媒体として使い姿形を得るのだ
メルは水を媒体として使う
他にも人間の体を一時的に乗っ取って使うやつもいる
それは置いておいて
今度は入口とは逆の方向に向かって走る
どうやらここの魔物達はそちら側に集合してたみたいだ
走って数分もしないうちに原因の場所に付いた
「ほらお前らあまり群がるな
気分を悪くするだろう」
「おおリンネ。久しぶりじゃの」
「久しぶり青龍
お前がいながらこの騒ぎが起こるとはな」
「いやのー興味深くてのーつい」
四神の青龍この森の二人目の主のようなものかな
「ついじゃねーよったく
びびってんじゃんか。ほらおめーらも離れろ」
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