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その魔王が我が父ことコハクであるからだ
ほらよく携帯小説であるやつだ
転生したら魔王になりました
それが父だ
前に言ったこれよりすごい城と言うのが俺らが育った魔王城
魔王城はこの国の城の何倍も大きく、その周りは薔薇に囲まれている
魔界は一年中夜のため常に月が登っているのだが
その月は紅だったり蒼だったり
俺は蒼の時を朝、紅は夜と言っていた
おれは庭にある温室からみる月が特に好きだった
それは毎日通うくらいには
今は中々帰れないがいつか帰りたいと思っている
ちなみに父が母とあったのもこの魔王城らしい
俺らは十歳のころ魔界をでて人間界に来た
転生者の俺らにはこっちの方がいいだろうと言う父の案だ
まぁようするに神直々に力をもらった俺らに勇者が勝てる訳がないと言うわけだ
大体婚約者を見つけるために勇者召喚をすることが馬鹿げてる
大体こういうときに来る勇者はろくなやつじゃない
「王様はなんて?」
「娘のためだ、魔王もわかってくれるだろうだそうだ
分かるかってんだ
まぁほらふざけたやつが来た場合のために俺らも潜入するから安心しろ
いざとなったら魂ごととってやる」
父らが来るならこの上ない安心だ
「勇者召喚は午後1時に儀式の間でやるらしい。遅れるなよ」
「あぁ分かってる」
なんともだるいが
しょうがない
城かー行きたくねえ
まぁどうせならこのローブの性能を使えたら良いけど
いつもの服の上に早速父特製のローブをまとい
体の至るところに武器をしまい
さらに念のためポケットの中に、自室に飾ってた俺のコレクションをしまっていく
しまい場所がなくて困ってたんだよな
フードを着けたら行く準備は万端
「さて、行きますか」
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