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国一番の魔法学校シュラン学園
小中高一貫の全寮制学園だ
「おい、あいつきたぜ」
「来ても意味なくね?」
「落ちこぼれのくせに」
もう聞き飽きた言葉
何年もずっと言い続けて飽きないのかよ
逆にすごいと思う
まぁ落ちこぼれを装っている以上覚悟していたがつまらない
地球の人間と変わらないな
『おい、あいつ・・・』
『あぁーーなんだろ?』
『近寄んないで欲しいわ』
『キモい』
あぁ面倒くさい
今日も長い一日が始まる
廊下を歩けば罵声
教師にすらも冷たい目をむけられる
ほんと腐った奴らだ
これで俺があのREI社の跡取りだと知ったら媚びてくるんだろうな
父さんの気持ちも分からなくもない
さて今日も寝ますか・・・
教室とは反対へ歩く
この馬鹿でかい学園の敷地の端っこ
誰も知らない小さな庭がある
木々に囲まれた場所
真ん中には水が透き通った池
魔法が栄えたこの世界ではあまり見られない本当の自然
魔法で育てられたわけでも、溜められたわけでもないこの景色が何より好きだ
授業にでても意味が無いから毎日ここでサボるのが日課だ
俺は一応特待生だ
落ちこぼれなのにと思うがそこは理事長に頼み極秘にしてもらっている
おかげで名のしれぬ特待生とか馬鹿らしい名前が着いた
落ちこぼれを装うのに特待生だとバレるのは良くないからな
近くの木に寄りかかり目を閉じる
鳥のさえずりに耳を傾けながらも意識を落としていく
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