日常

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???side 仕事が終わったのが7時 疲れた頭とこった肩を休めるため最近よく見かける温泉と言うところに行こうと決めた 前から興味があったが周りの奴らにお前には合わないとか、庶民の行く所だとか言われ中々行けなかったのだ 今日は役員もみんな帰り疲れたし、聞いた話だと治癒効果のようなものもあるというのを思い出し行こうと思ったのだ 久しぶりの街 奥の方へ歩き変わった形の建物に入る 女と男と書かれた確かにのれん?というのをくぐり中に入る 人はいないようだ ―ガラッ 扉を開け中に入る 「「・・・」」 とりあえず身体を洗い湯に入る 少し距離を開け湯につかる 「・・・会長が来るなんて思わなかったよ」 沈黙を破ったのはあっちだった 「俺だってたまにはゆっくり休みたいさ」 肩までつかると、全てを流されるような感覚に囚われた そのまま目を閉じると不思議とすごく楽になったような感じがした 「・・・その髪レイカーか」 この学校で黒髪なんてレイカー一家しかいない まさかこんなところでこんなやつに会うとわな しかし妙だ 聞いた話だと恐らくここにいるのは長男のリンネ・レイカー やつは魔力がないはずなのに少しばかり魔力を感じる 「そうだけど・・・」 「お前魔力があるのか?」 「・・・!?んなっんで」 バシャと音と共に相手が立ち上がったのか、目を開けて見ると紅い目と目が合った 「・・・綺麗だな」 身体は全体的に白く、でも温泉でほんのり赤く染まり、目は潤んでいる 黒に紅は負の象徴とも言われるが俺はそうは見えなかった 黒も赤も白を強調させ、逆に白が紅と黒を強調させ、下から見たからか月が後ろに見え、とても綺麗だった 学校で1度見たレイカーは前髪で顔をかくしていたが、こんなにも綺麗だったとは 「なっ!、ありえねぇ・・・帰る」 そういい温泉から出ようとしたレイカーの手を引く 「うわっ」
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