日常

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結局何も起こらず夏休みに入った 正直イラつくってとこもあった あんだけ言っといてこれかよ、って失望見たいなものもあったのかも まぁせっかくの夏休みなのにあんなやつのこと考えるのはよそう 「おかえりリンネ、エイト」 「やっと帰ったか」 俺らの名前は前世のままの名前だ 「ただいま父さん母さん」 「ただいま」 夏休みなどの長期休暇は大体が帰省する 俺らもその一部だ 今いる家は実は二つ目の家だけどこっちが本邸だ レイカー一家として使うのは別邸 そしてこっちが仕事用の本邸 城並みの大きさだ。それは学園なんて比にならないくらい こっちの家にいる時はみんな素顔だから無駄に顔面偏差値が高い そのせいもありこの家はよく貴族が来る お見合いやらなんやら媚を売りに来たりもする みんな顔や財産目当てのクソどもだ 確かにこの家は王より権力も持ってるし、財産なんて世界一と言われるくらいだ。さらには父のコレクションを狙って来るやつもいるし ほかにもあげればキリないくらいたくさんいる ようするにこの家と関係ができれば地位も金も手に入ったようなものということだ ほんと馬鹿らしい 「リン。学校はどう?」 聞いてきたのは多分世界一と言ってもいい美しさを持つ母。だが実は男だ。そう2人は同性婚をしている。 この世界では同性婚は普通のようだ 母があまりにも美しいため男と思われることは全くない、しかも性格まで美しいせいか一部では母を称える組織があるとかいう もちろん俺達を産んだのもこの母 なんでも父が魔法で作れるようにしたらしい すげえ 「んーいつも通り落ちこぼれだよ」 「兄さんは本当はすごく強いしカッコイイのに隠すなんてもったいないと思います!」 「このまえ会長に素顔見られた」 「え、会長ですか!?大丈夫ですか?なにもされてませんか?」 身体をぺたぺた触られるとちょっとあれだな ってことで叩き落とす 「いたっ!って兄様!会長は顔がいい人を取って食っちゃう人ですよ!兄様が食べられちゃう・・・」 なんで食われる前提なんだよ・・・ 「会長って王子か?」
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