"M"作戦、完遂

8/10
前へ
/40ページ
次へ
「私も、どうしても伝えたくてここまで来たんです。私、佐伯主任のことが…大好き。誰よりも…好きです。なつみんに嫉妬して、避けたりしてごめんなさい……。それで、あの、主任に聞きたいことが…」 「後で聞くから、今はもう黙って……」 主任が『黙って』の言葉を言い終わらないうちに触れた唇。 その性急なキスに身も心も翻弄されていく……。 想いを言葉にして確かめ合った直後だからか、今までのキスとは比べ物にならないくらい、心が震えた。 愛しさが止まらない…。 まだまだ経験不足で主任とのキスしか知らない私は、されるがままで……。 時々、息が苦しくなってもがくように主任のシャツを掴むと、少しだけ唇を離したりずらしたりしてくれるんだけど…。 キスの最中で上手く息継ぎなんて、出来るわけがない。 頭がクラクラするのは、キスの熱で頭が沸いてるのか、息ができず酸欠なのか……。 意識が飛びそう…。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加