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3年生になった。
うちの学園はクラス替えがなく、そのまま繰り上がる。
先生も何事もなければ、大体同じ。
「中間テストの結果が出たが……、補習受けなきゃダメな奴、………わざわざ俺が言わなくても分かるな?」
ぐるっと。ゆっくりクラス中に視線を這わす今井先生。
えー、わかってます。わかってますよ。
よりによって、今回は物理だけが赤点でしたよ!
くっそー!他のはギリギリセーフだったのに!
あと、1問………っ!あと1問さえ正解してたら………っ!
頭を掻き毟りながら項垂れる俺の頭上に、チクチク刺さる痛い視線。
おいこら、そこで止まんなよ!みんなにバレバレじゃねーか!いや、バレてんだろうけどもさっ。
先生からのイターイ視線が無くなる頃、今度は、背中にじとーっとした視線を感じた。
………………うわっ、これ、三宮だ。
言わずもがな、クラス替えがないからコイツもいる。
ああ、マジ面倒臭い。
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