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「お前、結局補習になってやんの。だから俺が教えてやるって言ったじゃん。」
HR後、1度教室を出ていった銀次がカバンを取りに戻ってきた。
「やーわっ。お前が教えるって、勉強よりヤラシイ事ばっかじゃねえか!なんで試験勉強しながらAV見なきゃなんねーんだよ!」
課題のプリントをしている俺の背後から、銀次が抱き着いてくるからその腕を叩いて離れるよう促す。
「そりゃー、お前。健全な男子高校生だもん。そっちの勉強も必要だぜ?」
「おーれーにーはーいーらーねーえ!」
なかなか離れようとしない銀次の腕を、うりゃ!っと引き剥がす。「ケケっ、」と銀次は笑って離れた。
「ま。頑張れよ?さーっちゃん。」
最後に頭をワシャワシャ撫でられ、嫌な呼び方をされる。
「そんな呼び方すんな!早く部活行けって!」
「おー、こわっ!じゃあねえ~」
ニヤニヤ笑いながら教室を出ていった銀次。何がしたいんだ!あいつ!
くっそ!今、この問題解けそうだったのに忘れちまったじゃねえか!
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