121人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほれ、山口。このプリントが出来たら追試なしらしいぞ。頑張れ。」
「そのプリントが出来ないから、止まってるんじゃないんすか。分かんないんすか?」
2年の終わり。俺、山口幸は相変わらず、放課後教室で絶好調補習中。
ほんで、担任の今井ひろみ先生も、相変わらず俺の監視役。
「その為に、俺が一緒にいるんだろーっがっ、さっさと分からんとこ言えっ。」
「いでっ!もー、せんせぇ、デコピンやめてよ~。尚更アホになるじゃんか!」
先生お得意のデコピンが、おれのデコにクリーンヒット!
これ、マジでいてぇんだよ!
「あ?刺激になって逆に良くなるんじゃねぇの?」
「んな訳ないでしょ!ホントに先生か!アンタ!」
あ~、まだヒリヒリするし!
ぜってぇ、赤くなってる!
弾かれたデコを指で摩ってると、先生から「はよ言え」と凄まれた。
…………わかったって、もう!
正直に分からないトコを言ったのに、「ほとんどじゃねえか!」とまたデコピンされたし!
この暴力教師!
最初のコメントを投稿しよう!