第1章
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「頭、こいつは、色気が・・・」 ずっと黙ってた若という人が言う。 色気って・・・ だってまだ、私は経験がないんだよ。 男と付き合ったこともない。 「だったら、龍、お前が店に出すまでヤレばいい」 ちょっと待って・・・ 「あの、お母さんはなんで、借金を・・・」 「あっ、まさか、何も知らないのか?」 コクコクと頷くと『チッ』と舌打ちされた。
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