第5章

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「若、おでかけですか?」 組員さんが声をかけてきた。 「あら、行くのね。大学に」 「はい。お母さん」 「いってらっしゃい。」 ニコッと微笑んでくれた。 外ではここに来た時の車が待っている。 ガチャ。ドアを開けると、先に乗り込んで『乗れ』と促す。 私は乗り込むと組員さんがドアを閉めると『出せ』と命じる。 『行き先は』と運転手さんは知らないから。『大学』と告げると目を閉じている。
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