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その昔、この村はとても貧しかった。
子供を授かっても、育てることができない人たちがたくさんいたの。
だけど七つまでは神に守られているから不用意に手放せば祟られる。
だから子供が七つになったとき、天神さまに許しを請いに来た。
七つの子が大人になるための儀式ではなかった。
親がそれ以降も育てていけるのかを試された儀式だった。
お社に子をひとり残し、一晩考えて迎えに行けなかったとき、その子は、都会の金持ちに買われていったのよ。
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