第10章

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「内定は、断ります。」 「いいのか?」 「はい。だって、お母さんが死んで一人になったけど、家族が出来たから」 病院でもらったと言う白黒写真を見せてくれた。 小さな豆粒が俺達の子供。 「来週、母子手帳を持って病院なんですが」 「俺も行くからな」 「喪中だからクリスマスプレゼントかもしれねーな」 「お母さんが生まれ変わったのかなぁ?」 夕食の時、報告して、イブに籍を入れ、夫婦になった。 だが悪阻で苦しみだしたあやめは、年末年始は大変だった。
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