第14章

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「嬉しいわ。娘とお風呂に入れて・・・。 須藤が居なくなってから、私が入れてたのよ。 なずなちゃんは、1歳まではあの離れに住んでいたの。 あの離れは、須藤となずなちゃんがずっと暮らしてきた家だったわ。 だけど、ホステスになった時、アパートに出たの。 龍が“ぼくが守る”って言って、大きくなって龍とあやめちゃんが恋をするのに邪魔にならないようにって。 ずっと空き家だったんだけど、龍が思春期になった時、あそこを使い出したの。」 知らなかった。 思い出の場所だったなんて・・・。 「2人の新しい家に生まれ変わるのね・・・」 お母さんは微笑んでくれた。
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