第六章

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 そう言って、私をホームの外まで、放り投げた。  電車はそのまま、私を置いて走り出して行った。終わりなき旅路に向かうようにして。  私はその後、どう行ったのかはわからない。気がつくと、自分の部屋のベッドの上にいた。  あの女性は、一体、誰だったのだろう。電車は何処に向かおうとしていたのだろうか。知るよしもなかった。
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