第六章

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「どうしたの?」  不意に隣から、声が聞こえてきた。振り向くと、若い女性が、ベビーカーを押しながら、電車に乗ってくるところだった。 「何で、ここにいるのか、わからないの」  私は、わけ隔たりもなく、女性にそう説明した。 「そう、あなたもここに迷い込んだのね?」  あなたもって、私が疑問に思ってると、女性はにこやかに笑っていった。 「大丈夫。この駅で降りると、まだ、間に合うから」
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