53人が本棚に入れています
本棚に追加
そこに、
――カツン、カツン――
足音を響かせ、ひとりの男が姿を現した。
さきほどの爆発など、まるで無かったかのように、粉塵を気にかける様子もなく歩いてくる。
金髪に近い茶色い髪、透けるような白い肌。
瞳も茶色い、男だ。
一見して、日本人ではないとわかる。
「……あ、あ、うぅ」
高田は救いを求めて、その男に向かって手を伸ばした。
男は高田の目の前に立った。
助けを求めて手を伸ばす高田の頭に、銃を突きつける。
最初のコメントを投稿しよう!