2 警視庁

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ただし、公安が警察を調査した結果は『白』だった。 だがそんなことをこの場で篠島に言っても仕方がない。 『火のないところに……』 とでも言われて終わりだ。 谷口は篠島の説得を諦めて立ちあがる。 「おい」 そのまま現場を後にしようとする谷口の背中に、篠島は忘れ物を思い出したように話しかけてきた。 「ヤツは何て言ったんだ?」 永遠に口をつぐんでしまった男を顎で示しながら聞く。 谷口は、 「さてね」 肩をすくめると、もう何も言わず現場を後にした。
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