2 警視庁

8/10
前へ
/177ページ
次へ
三嶋が落ち着いた様子で、小さなホウキとチリトリで、散らばった吸殻の後始末をした。 この辺がキャリアのそつがないところだ。 現場の刑事がキレるのに慣れている。 少し頭が冷えれば、 「最近の宇田川の動向は調べてあんだろーな」 谷口は、冷静に事件の本質をついてくる。 その辺りも三嶋は一目置いているのだ。 「この街じゃ宇田川が一大勢力ですからね。敵を数えればきりがありません。でもここまでヤるなんて相手は半端じゃない」
/177ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加