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三嶋が落ち着いた様子で、小さなホウキとチリトリで、散らばった吸殻の後始末をした。
この辺がキャリアのそつがないところだ。
現場の刑事がキレるのに慣れている。
少し頭が冷えれば、
「最近の宇田川の動向は調べてあんだろーな」
谷口は、冷静に事件の本質をついてくる。
その辺りも三嶋は一目置いているのだ。
「この街じゃ宇田川が一大勢力ですからね。敵を数えればきりがありません。でもここまでヤるなんて相手は半端じゃない」
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