3 李(リー)

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リーは、据えつけのバーカウンターで酒を作りながら言う。 「今でも信じられません。伝説の白き狼が我々の同胞となってくださるとは」 グラスに出来上がった酒をヴォルコフに差し出した。 「俺は誰の仲間でもない」 そう言いながらも、ヴォルコフはグラスを受け取る。 リーが自分のグラスを、 「乾杯」 差し出せば、軽くグラスをあげてきた。
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