1 高田

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その時、曲がり角の向こうで陰が動いた。 「誰だっ!」 高田は怒声をあげる。 だが、陰は正体を現さない。 「……俺が」 野心を隠すことに焦れた男がひとり、前に進み出た。 高田は承知して、うなずいて道を譲る。 男は銃をかまえ、暗い廊下を歩いていった。
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