240人が本棚に入れています
本棚に追加
「嘘だろ?おいっ……!」
大胆なのはいつも
涼しい顔した王子様の方。
「日本から来たスターだと言うんだ」
「お義兄様……」
まさに恋は盲目。
聡明な視線の先には和樹しかいないんだ。
「何だい!君たちがイヤなら僕だけでも行くよ」
サングラスをかけ直すと
優雅な栗毛をなびかせ
「おいっ……早まるなって……!」
九条敬はあっという間に
助手席のドアを開け車を下りてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!