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「……」
僕らの不安も虚しく。
王子様はあっという間
蟻のような人波にもまれ見えなくなる。
「……ったく!」
義兄の奇行に頭を抱えた
天宮征司は
「おまえが先に出ろ」
「へ?」
一つ
大きなクラクションを鳴らすと
「トップスターはいつも最後だ。決まってるだろ?」
「本当君たち兄弟は……」
いつもどおり
偉そう言ってのけるんだから。
「なんだ?」
「分かりましたよ」
つきあうっきゃ仕方ない。
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