240人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
面白いことになってきた。
内心ほくそ笑む僕を置いて。
「おーい!待って」
本当にスター気取りで女の子たちを押しのけ。
2人は平然とビルのフロントをくぐった。
はじめに容姿ありきの世界だものな。
受付嬢もにこやかに
「お約束ですか?」
と来たもんだ。
「お約束――まあそうだね」
器量よしの兄弟に見とれる受付嬢に
「さっき社長が日本人の男の子を連れて帰ったろ?」
鎌をかけるように僕は尋ねた。
最初のコメントを投稿しよう!