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「申し訳ありません。プライベートは存じませんが」
やっぱり
いつものことなんだ。
一瞬目を泳がせてから
彼女は困り顔で笑った。
「そう。だったらいいけどさ」
一呼吸置いて
教えてやる。
「彼らは財閥の客人でね。お宅の社長が連れ帰った子にもしものことがあったら――そりゃ困ったことになるぜ?」
韓国ではこと財閥の影響力は甚大なのだ。
「君も仕事を失いたくなきゃ、今すぐ社長にそう伝えた方がいいよ」
下手に手出しすると
痛手を被るだけじゃすまなくなるのが世の常だ。
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