第九章 scar

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「その傷を見ると、酷い頭痛がする…」  そう言って、上原は又、気を失っていた。 やはり傷が原因なのか。 政宗は、眼帯で顔半分を隠してみた。  医務室で目が覚めた上原は、 顔半分を隠している政宗を見て、 数秒保てたが、又気絶していた。 「眼帯でもダメか…」  皮膚に見えるテープで、丁寧に傷を隠してみた。  再び目覚めた上原は、頭が痛いのか押さえながらも、 政宗を見る事ができた。 「貴方は、誰ですか?」 「成田 政宗」  医務室の丸イスで、政宗は飴を食べていた。 「…貴方を見ると、頭が痛い」 「なら、去るよ」  ガトウスリから去るつもりであった。
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