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「…待って。
でも、貴方が去ると聞くと、心が裂けそうです」
別の意味で、再び上原が倒れたが、
政宗の服を掴んで離さなかった。
そういえば、
幼い頃も政宗の服を掴んで離さない弟であった。
再び上原が目を覚ますと、今度は少し長持ちしていた。
「夕食を一緒にどうですか?」
「…倒れながら?」
思い出さなくても、いい。
生きていると分かったので、
生活できていると知ったので、
政宗はそれで良かった。
「それでは、俺の家に招待します。
犬と、医者の彼女が同居しています」
それに、頭痛が凄いので送ってゆけと言う。
確かに、歩くのもままならない状態であった。
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