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姉が忙しいので、
上原の面倒を頼まれたのだそうだ。
この上原、研究以外は何もできない人間らしい。
少女が甲斐甲斐しく、上原の上着を脱がせ、
リビングへと運ぼうとしていた。
上原が重いのか、
少女が引っ張って移動させているが、進みは遅かった。
仕方なく、政宗が手を貸し、リビングへと運んでいた。
次に、夕食と言っているが、
少女の手付きが危なかった。
包丁で指を切るレベルではなく、
冷蔵庫も切り殺しそうであった。
「……代わるよ」
類は友を呼んだのかもしれない。
食事が出来上がる頃には、
上原と少女が並んでテーブルで待っていた。
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