第九章 scar

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「どうぞ、 サラダ、スープ。前菜」  メインは、ハンバーグを作ってみた。 拍手して二人が食べていた。 「美味しい!」  寄って来た巨大な黒い犬にも、エサを与えてみた。 「この犬の名前は?」 「イヌです!」  名前がイヌなのか。 疲れそうな名前であった。 「クロベエ、お座り」  躾はされているようだった。 「ええと、クロベエ?」  上原が、犬を見て指差していた。 政宗は、気にせずクロベエと連呼していた。 「分かりました、 クロベエでもいいです」  上原が根負けすると、デザートを督促してきた。 「季節のシャーベット。レモン」  冷蔵庫に果物が、 レモンしかなかったのだ。
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