第九章 scar

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 すると、 今度はベルトが外されていた。 「…彼女、居るのでしょ。 俺も、妻と子供がいます」  これは、顔のテープを外して気絶させるしかない。 政宗が顔のテープに手を伸ばすと、 上原がやんわりと押さえた。 「分かりました、少しだけ。 腕の中に居てください、 今日はそれで満足します」  上原は、政宗よりも身長が高く、 ぼんやりしているようで、筋肉もついていた。
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