第九章 scar

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 正義のため、 常に、地球は言うが自らが誤りの犠牲者になることは、 想定すらしていないだろう。  夜分に上原の家に行くと、 数人の男が、何かを担いでいた。 担がれている荷物は、もごもごと動いていた。 「…何を運んでいる?」  政宗が問い掛けると、 すぐにサイレンサー付の銃で撃ってきていた。 ギジがすかさず応援を呼び、銃撃戦となっていた。 「荷物が危険でしょう」  ここで銃撃戦なのか、政宗はそっと忍び寄ると、 荷物を持ってビルへと駆け上がった。 ビルの上には、政宗を護っているトウが、 周囲の確認をしていた。  荷物の封を開けると、やはり上原が入っていた。
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