第九章 scar

26/30
前へ
/378ページ
次へ
 姉妹と言っていたが、双子なのだそうだ。 シャム双生児で、 腹部から下が一つしかなかった。 上原の家に居た女性は、内臓が全て人造であった。 妹と名乗っていた方は、内臓は人間のものだが、 下半身は人造であった。 「一卵性の双子であるのに、 あれだけの成長の差がでていたのですよ。 しかも、脳は離れているのに、 意識が共有でした」  興味に負けるのは、天然体の特性であった。 このハニートラップならば、 確かにはまってしまうのかもしれない。 「でも、地球軍か…」  銃は、ガトウスリでは禁止されている。 ギジは警察が来る前に、銃は全て隠していた。 そして、警察が来た瞬間に、 傭兵は全て消えていた。
/378ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加