第九章 scar

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「逃げるのが上手い」  上原が、地上に戻ると、 政宗が犯人の一味に分類され警察に拘束されてしまった。 上原は、政宗に助けられたと説明し、 政宗はやっと解放された。  家に護衛を置いていないのは、致命傷なのかもしれない。 政宗が上原に理由を尋ねると、 システムで警護できると、 トーレックが経費を削減していた。  住宅街、全体としては警察と警備が常に守っているらしい。 「でも、やっぱり、 ノエルの作った目を付けていたから、 助けてくれるかと踏んでいましたが、 想像以上に強いですね」  上原が、人目を避けるとそっと政宗にキスしていた。 「ダメだ。 俺達は、こういうのはダメなの」  理由をはっきり言えずに、政宗が慌てていた。
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