第十章 66.6

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「なあ、ギジ…」  いつの間にか、 厨房の一部分が政宗の居場所と化していた。 変わった食材を見つけると、 政宗はすぐに購入してくる、 そして、調理してはギジが試食している。 「これ、鳥か?」 「いや、カエル」  食用のカエルで、 確かに鳥のささみに似ていた。 「ここの傭兵の代金は高いよな、 俺、トーリックからの給料は全て渡すけど、 不足だな…」 「まあ、いいよ。 体で払ってくれ…」  言い終わらない内に、 珍しくギジがトウに頭を殴られていた。 「ギジでも、 してはいけない事があります!」  珍しくトウが怒っていた。
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