第十章 66.6

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「あのさ、ギジ。 治療マシン、置いてゆくよ。 治療槽も」  怪我は、治療して欲しい。 傭兵ならば、体が資本なのだ。 「それは助かる」  オウランドでは、ユカラに病院があるので、 そう使用しない。  治療槽から出たギジは、 肩の具合や足の具合を確認してから。 そっと、政宗を後ろから抱き込んでいた。 「これも、欲しいな」 「俺は、所有者が居るから」  政宗は、やんわりと逃げる。 「でも、その所有者はこの星には居ないだろう。 軍部だから来られないのかもな」  噂をすると、宝来が出現しそうで怖い。 「俺が、自分は天然体と感じる時は、一つ。 宝来以外は受け付けないということ」  でも、ギジは政宗にキスをしてから、 マッサージ用のマットに押し倒した。
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